2008年01月22日

ネットでの情報収集が劇的にうまくなる‐書評‐3時間で「専門家」になる私の方法

これを読めばインターネットが「ちょっと調べモノをする道具」からまさに「自分だけの新聞記者」に生まれ変わります。

本書の帯より:
われわれがやるべきなのは、走り回って汗水流して情報を収集することではなく、情報の海からうまく情報を引き出すスキルを身につけ、その情報の海におぼれないようにすることなのです。
わたしがここまでにやってきたような情報収集スキルは、実のところネットに精通している人であれば、誰でも無意識的にやっている作業にすぎません。それを読んでわかるように可視化したのが、これまでわたしが説明してきた内容です。
はっきり言います。これ後半部分完全に謙遜しすぎです。ネットに精通している人でも、こんなこと無意識的にやっていませんよ。この帯を読んで買うのをためらった人。もう一度書店へ。本書は確実に買いです。


本書は「フラット革命」でお馴染みのITジャーナリスト佐々木俊尚氏が、自身の情報収集術についてまとめた一冊。本当に実践的です。

●この本がすごいワケ

単にインターネットでの情報集術だけで終わらずに、新聞記者としての視点が入っていること。新聞記者がどのように情報を集めるのか。そしてその作業をどのようにインターネットで置き換えておこなうのか。というところまで深く掘り下げています。元新聞記者である著者にしか書けないノウハウが本書には詰まっています。

専門家とはこの3点にまとめたことができる人でしょう。
@ある分野の全体像を理解している
Aその分野でのある個別の事例について、深い知識を持っている
Bその個別の事例に対して知識をもとに意見できる

この本を読んで実践すれば、少なくとも2まではたどり着けます。もちろん、本物の専門家と比べれば、持ってる事例の数は桁違いに少ないです。ですが、ちょっと法律のこと調べようとか、格差社会について論文を書かなきゃいけないといったときには、事例についての知識が1つか2つあれば十分ではないでしょうか。実際に4章、5章の実践編だけを読めば、著者を高齢化社会に目をつけた葬式業者に勘違いしてしまうほどです。

●キーワードは「マトリックス」と「面から点」へ

基本的な手法は、
@ニュースサイトで、関連する基礎情報を集めてる
A2ちゃんねるやブログなどでディープな情報を集める。

といったもの。これを繰り返して情報集をしていきます。ここらへんはインターネットに精通している人であれば、よくやることなのですが、著者はここで、一味違った武器をだしてきます。それがマトリックス。全体像を把握するためにマトリックスを使うんですが、そこに新聞記者の秘儀が現れています。具体的な方法について本書でご確認いただくとして、情報の海での泳ぎ方をこれほど丁寧に教えてくる本は他にありません。溺れるまえに、泳ぎ方を習っておきませんか?

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書評:3時間で「専門家」になる私の方法
Excerpt:  ジャーナリストの佐々木俊尚さんから近著「3時間で『専門家』になる私の方法」を頂いた。梅棹忠夫さんのころから、資料の収集整理を扱った本は多いけど、ネットに特化したかたちの情報収集法というのはいかにも現..
Weblog: 小盛りほっかいどう
Tracked: 2008-01-23 10:02
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