2008年02月02日

論理的思考を超える思考法-書評-なぜあの人の解決策はいつもうまくいくのか?(後編)

本日は昨日からの続きとなっております。まずはこちらの前編からご覧ください。

昨日ご紹介したシステム思考ですが、本日はそのシステム思考を支えるツール「ループ図」をご紹介します。これは口で説明するより見てもらった方が早いので、下の写真を見てください。
mypictr_300x300.jpg
汚い画像で申し訳ありません。

この画像では、交通渋滞のモデルにループ図を書いています。道路が渋滞すると、近隣住民や車の利用者から、苦情が道路当局に殺到します。「道路渋滞」によって「道路渋滞を解消しなくてはならない」という圧力が出てくるのです。この圧力にして、道路当局の担当者は、何とか対応しなくてはいけません。この問題を解決するためによく出てくるのが「道路容量を拡大しよう」というアイデア。「道路拡張」をすれば、通れる車の数が増えるので、問題が解決するだろうという考えです。

これで問題は一見解決されたかように思われます。しかし、ここでまた別の問題が発生します。道路を拡張することによって、「道路の容量が増えた分、その道路を走る車の量も増大」するのです。つまり、「道路の容量アップ→走る車の増大→再び道路渋滞」というつながりがあったことが見えてきたのです。

こういった関係性は原因に対しての解決策という単純な直線的思考では、見えにくいのです。「その要素は、現在は見えていないどのような要素に繋がっているのか」ということを考えるのがシステム思考では重要になってきます。

もちろんこのような関係性は論理的思考でも発見することができます。現に問題解決力の高い人はこのような関係性を発見することが得意であると言えます。しかし、問題解決力の高くない人には、要素を分解していくだけの論理的思考では、こういった関係まで把握することは難しいのではないでしょうか。

■なぜ、システム思考なのか?

それは、社会も、経済も、地球も、そしてあなたもシステムだからです。システムとは、「複数の要素が情報やモノ、エネルギーなどのつながり、相互に作用し合い、全体として目的や機能を有する集合体」です。あなた自身も、脳や心臓といった個別の要素からなる集合体です。
心臓に何か影響があれば、あなた自身の影響があることはあきらかです。このように、世の中はシステムだらけなのです。

つまり、問題を解決するには、目の前の事象だけではなく、全体像を把握する必要があるということ。木だけではなく、森全体を見ているかどうかです。個を強くするのではなく、関係性をしっかりと見ること。これが大事なのではないでしょうか。

さきにいった論理的思考でも問題解決力の高い人は、その問題の全体像を誰よりも把握しているので、そういった関係性が見えるのではないでしょうか。

全体を把握するためにこれほど便利な思考ツールはありません。2回に渡ってご紹介してきましたが、ぼくの力不足からかなりわかりにくものになってしまいました。ぜひ本書を手にとってあなた自身の手で、このシステム思考の原理を手に入れて見てはいかがでしょうか。



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posted by tadaken3 at 22:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 使える思考術
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